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リウマチ・膠原病の医療費と保険|使える制度・高額療養費・難病助成・生命保険をリウマチ専攻医が解説

患者さん
リウマチと診断されたのですが、今後の医療費が心配です。保険にも入れなくなるんでしょうか?
子育て内科医
医療費の心配はとても大事な問題ですね。使える制度がいくつもありますし、保険についても診断後でも入れる選択肢があります。一緒に整理しましょう!
目次

リウマチ・膠原病の医療費はどのくらいかかる?

リウマチ・膠原病の治療費は、使用する薬剤によって大きく異なります。

治療内容 月額費用の目安(3割負担)
飲み薬のみ(MTX・HCQなど)3,000〜8,000円程度
生物学的製剤(注射・点滴)30,000〜80,000円程度
JAK阻害薬(飲み薬)20,000〜40,000円程度
定期検査(血液・画像)込み月1〜2回受診で+5,000〜15,000円

生物学的製剤やJAK阻害薬を使う場合、何も制度を使わないと月5〜10万円かかることも。でも安心してください。使える公的制度がたくさんあります。

使える公的医療費支援制度

① 高額療養費制度(全員使える)

公的健康保険に加入している方は全員対象の制度です。1ヶ月の医療費の自己負担に上限が設けられます。

💡 自己負担限度額の目安(70歳未満・3割負担)

  • 年収約370〜770万円:月80,100円+(医療費−267,000円)×1%
  • 年収約370万円以下:月57,600円
  • 住民税非課税世帯:月35,400円

※同一医療機関・同一月の合算。複数の医療機関がある場合は「合算高額療養費」で合算可能

事前申請で便利な「限度額適用認定証」:保険証発行機関(協会けんぽ・健保組合・国保など)に申請すると、窓口での支払いが最初から上限額になります。

患者さん
生物学的製剤を始めると聞いたのですが、毎月の支払いが不安で…
子育て内科医
高額療養費と難病医療費助成を組み合わせると、かなり負担を抑えられますよ。次で難病助成について説明しますね。

② 難病医療費助成制度(指定難病に該当する場合)

SLE・強皮症・多発性筋炎・皮膚筋炎・シェーグレン症候群・血管炎など多くの膠原病が指定難病に認定されており、医療費助成を受けられます。

✅ 難病医療費助成のポイント

  • 自己負担割合が3割→2割に軽減
  • 住民税課税所得の額に応じて月上限が設定されます(所得割3.3万円未満で月10,000円、3.3〜23.5万円未満で月20,000円、23.5万円以上で月30,000円
  • 申請は居住地の保健所で行う
  • 関節リウマチは現時点では指定難病外(難病法上の指定なし)

※関節リウマチ単独では難病指定はありませんが、高額療養費制度で負担を抑えることができます。

③ 身体障害者手帳(重症の場合)

関節の機能障害が一定以上の場合、身体障害者手帳(肢体不自由)の対象になることがあります。手帳取得で医療費の公費負担・交通費割引・税の控除などが受けられます。主治医と相談してみてください。

④ 傷病手当金(働けない期間の収入補償)

会社員・公務員(健康保険加入者)が病気で働けなくなった場合、最長1年6ヶ月間、給与の約2/3を受け取れます。申請は加入している健康保険組合・協会けんぽへ。

⑤ 障害年金(症状が重い場合)

日常生活や就労が著しく制限される場合、障害基礎年金・障害厚生年金の申請ができます。関節リウマチ・SLE・強皮症なども対象になることがあります。申請は年金事務所または社会保険労務士に相談を。

リウマチ・膠原病と診断された後の生命保険・医療保険

診断後に通常の保険に入れる?

通常の生命保険・医療保険は、持病があると引受拒否・部位不担保・保険料割増になることが多いです。ただし、以下の選択肢があります。

保険の種類 特徴 注意点
引受基準緩和型保険(持病保険)簡単な告知だけで加入可能。持病があっても入りやすい保険料が割高・保障内容が限定的
無選択型保険健康状態に関わらず加入可能保険料がさらに割高・保障が少ない
共済(都道府県民共済など)比較的加入しやすいものも既往症の扱いは共済により異なる
グループ保険(職場)団体契約で個人より条件が緩いことも在職中のみ利用可能なことが多い
患者さん
既往症があるとやっぱり保険は難しいんですね…
子育て内科医
引受基準緩和型保険はリウマチ・膠原病でも入れることが多いです。保険の窓口などで相談してみましょう。ただし保険料は高めなので、まず公的制度を最大限活用することが先決です!

診断「前」に入っていた保険はどうなる?

診断前から加入していた保険は原則そのまま継続できます。ただし、リウマチ・膠原病を理由とした入院・手術については、告知義務違反がなければ保険給付の対象になります。保険証券を確認し、必要があれば保険会社に問い合わせましょう。

医療費節約のための実践的なチェックリスト

✅ やることリスト

  1. 健康保険の限度額適用認定証を取得する
  2. 指定難病に該当するか主治医に確認・申請する
  3. 医療費控除(確定申告)を毎年行う(年間10万円超の医療費は控除対象。※総所得200万円未満の場合は「総所得の5%を超えた分」から控除可能なため、低所得時でも申請できる場合あり)
  4. 傷病手当金・障害年金の受給条件を確認する
  5. 加入中の保険の内容(入院・手術給付の条件)を確認する

まとめ

  • ✅ 生物学的製剤は高額だが、公的制度で負担を大幅に軽減できる
  • ✅ 高額療養費制度は全員対象。限度額適用認定証を事前に取得しよう
  • ✅ SLE・強皮症など指定難病なら難病医療費助成も活用できる
  • ✅ 診断後でも引受基準緩和型保険・共済で入れる可能性あり
  • ✅ 医療費控除(確定申告)を忘れずに
子育て内科医
医療費の不安は治療継続の妨げになることもあります。使える制度は積極的に利用しましょう。わからないことがあれば遠慮なく主治医や医療ソーシャルワーカーに相談してください!

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