患者さんリウマチの痛みが辛くて、日常生活がしんどいです。何かできることはありますか?



痛みとうまく付き合うための方法はたくさんあります。薬だけでなく、生活習慣やセルフケアも大切です。
目次
リウマチの痛みの種類
リウマチ・膠原病の痛みには大きく2種類あります。
- 炎症性疼痛:関節の腫れ・熱感を伴う。朝のこわばりが特徴的。治療薬で改善する
- 慢性疼痛(中枢感作):炎症が落ち着いても続く痛み。神経系の過敏性が関与
適切な治療で炎症をコントロールすることが痛み管理の基本ですが、慢性疼痛には別のアプローチも必要です。
日常生活での関節保護
関節保護の原則
- 大きな関節を使う:指の小関節より手首・肘・肩を使う(例:物を持つとき手のひら全体で)
- 長時間同じ姿勢を避ける:こまめに体を動かす
- 痛みがある動作を無理にしない:痛みはサインと捉える
- 補助具の活用:ジャーオープナー・太いグリップの箸・電動歯ブラシなど
朝のこわばりへの対処
- 起床後すぐに動かさず、温めてからゆっくり動かす
- 湯船につかる・温かいシャワーが効果的
- 電気毛布・湯たんぽで就寝前から温める
運動・リハビリ
適切な運動の重要性
「痛いから動かない」は筋力低下・関節拘縮を招き、痛みの悪循環につながります。適度な運動は痛みを軽減させる効果があります。
- 水中運動・水泳:関節への負担が少なく最適
- ウォーキング:フラットな道で無理のないペースで
- ストレッチ:関節可動域の維持に
- 筋力トレーニング:関節を支える筋肉を鍛える(炎症期は避ける)
理学療法士・作業療法士の活用
リハビリテーション科での指導を受けることで、自分に合った運動プログラムが作れます。主治医に相談して紹介してもらいましょう。
温熱・冷却療法
- 温熱療法(慢性期・こわばり):温湿布・入浴・カイロ。血行促進・筋緊張緩和
- 冷却療法(急性炎症期・腫れが強い時):アイスパック・保冷剤。炎症・腫脹を抑える
⚠️ 急性炎症期(腫れ・熱感が強い時)は温めると悪化することがあります。
メンタルヘルスのケア
リウマチとうつ・不安
慢性疼痛を抱える患者の約20〜30%にうつや不安障害が合併するとされています。痛みと精神的なストレスは互いに悪化させ合う関係にあります。
できること
- 睡眠の確保:睡眠不足は痛みへの感受性を高める
- ストレス管理:マインドフルネス・深呼吸・趣味の時間
- 同じ患者との交流:患者会・オンラインコミュニティ
- 気持ちを話す:主治医・心療内科・カウンセラーへの相談
痛みの日記をつける
痛みの強さ・部位・タイミングを記録することで、悪化のパターンが見えてきます。主治医への情報提供にも役立ちます。スマートフォンのメモアプリや市販の手帳を活用しましょう。
まとめ
- まず炎症を薬でしっかりコントロールすることが基本
- 関節保護・適度な運動・温熱冷却療法を日常に取り入れる
- メンタルヘルスも痛み管理の重要な要素
- 一人で抱え込まず、医療チーム・患者仲間を活用する

